30代半ばで北海道から東京へ人生初の上京をしたジンビ(@jinbi25)です。
いま上京を検討している社会人の方は「本当に上京するのが正解なのか?」「上京してもいいのか?」など大きな不安を抱えているかと思います。
かくいう僕も30歳を過ぎてから転職をきっかけに初上京しました。正直、かなり遅いタイミングでしたので不安・不安・不安でしたが、思い切って東京進出を決断しました。
今回は遅咲きの上京をした僕が感じた上京のメリット・デメリットをまとめました。なるべく社会人のかたに寄り添えるよう、仕事面とプライベート面それぞれのメリット・デメリットを紹介しています。
実際に見て体験したことなので、信ぴょう性は高いと思います。上京を検討されているかたはぜひ参考にしていただければ嬉しいです。
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【仕事面】上京転職するメリット
まずは仕事面から見た上京のメリットを紹介します。
転職で東京に出てきたときに、仕事でどのようなプラスがあるのか。しっかり把握しておく必要があります。なぜなら、せっかく上京するならプラスになるほうが良いに決まっているからです。
それでは、仕事面で上京するメリットを見ていきましょう。
年収UPの可能性が上がる
年収が上がる可能性が高まります。東京はヒト・コト・モノがあふれている世界です。それに付随してたくさんの仕事が用意されている特殊な場所です。
でも、仕事はあるけれど働く人がいないので、企業は人手不足が深刻化しているといいます。
東京商工リサーチによれば、約4000社に「正社員の数について」アンケートを取ったところ、66%の企業が不足していると回答しています。さらに、2023年2月の有効求人倍率は1.34倍。求職者1人対して1.3件の求人があります。企業が人材を求めている証拠です。
人を集めるためには高い給料を提示しないと集まりませんので、仕事が多くある東京には年収UPの可能性が充分に秘められていると考えます。
実際、僕の場合は80万円ほど年収が上がりました。もちろん家賃も比例して上がりましたが、それでも50万以上はプラスです。
これまで4回も転職していたり、最短3ヶ月で退職歴もあったり、あまり良いキャリアを歩んでいない僕でもプラスになりました。転職のために上京するのであれば、必ず年収が上がるように話を進めていきましょう。
スキルアップのチャンスが多い
東京は経済の中心ですから、仕事も高いレベルが求められることがあります。人は高次元のことをクリアすることで、よりレベルアップしてきます。
例えば料理。目玉焼きしか作れなかったけど、練習したら高級ホテル顔負けのふわふわスクランブルエッグを作れるようになったとか。同じ卵でもやり方を学べばいろいろな料理を作れるようになりますよね。
仕事も一緒で、別のやり方を学べば仕事の幅が広がるようになり、自身をレベルアップさせることができます。
東京にはいろいろなチャンスが転がっています。さらに、高次元の仕事をすでに体験している方が多いことです。一定のコミュニケーション能力は必要ですが、先人から多くのことを学べる場も多くあります。
職場でのスキルアップだけではなく、セミナーやスクールなども多いので自分が学びたいことを学べることができ、レベルアップさせることができる環境がある東京は大きなメリットといえます。
失敗しても仕事は腐るほどある
これから転職のために上京をしようか悩んでいる人はきっと、
「転職先が最悪な職場だったらどうしよう」
ほぼ間違いなくこの悩みにぶつかって不安の気持ちが強いと思います。だって、僕も不安で震え上がっていましたもん。
でも、極度に身構えなくていいです。最悪な会社や職場だったとしても、東京には仕事が山ほどあるので別の仕事を探せばいいだけです。
在籍期間が短くなったりなど職歴に傷がつくかもしれませんが、正直、地方から東京に出て自分自身を変えたいならこれくらいの覚悟が必要です。
進撃の巨人のアルミンも言ってました。「何かを変えることができる人間は、何かを捨てることができる人間」と。あなたはどちら側の人間になりたいか真剣に考えましょう。
【仕事面】上京転職のデメリット
仕事面での上京のメリットは、
- 年収アップの可能性が高い
- スキルアップのチャンスが多い
- 失敗しても別の仕事も多い
ほかにもあるかもしれませんが、実際に上京した僕が感じられたメリットはこの3つです。
とても良いことばかりなので、今すぐにでも上京したい!と思うかもしれません。
しかし、ちょっと待ってください。陰陽のように光もあれば闇もある。良いこともあれば悪いこともあります。次からは仕事に関連する上京のデメリットもみていきましょう。
転職活動や引っ越しなどお金がかかる
結論、とてもお金がかかりました。
まず転職活動の面でいうと、リモート面談が進んでいるとはいえ、役員たちとの最終面接などは対面式の企業が多いと感じます。ですので、面接に行くために交通費がかかります。
僕は北海道からだったので一例をあげると、
費用 | 金額 |
交通費(往復) | 1.5〜3万円 |
宿泊費 | 3,000〜1万円 |
合計 | 2〜4万円 |
転職活動のために東京へ行ったりするとなかなかお金がかかります。そのため、1社のために東京に行くのはもったいないので、2〜3社ほどストックしてから行くようにしてました。
ちなみに、わざわざ東京までに行って落ちたときは精神的ダメージが大きいです。お金を時間を投資したのに結果が出なかったからです。
これは、上京転職を志す人にしかわからない痛みです。この点もしっかり覚悟しておきましょう!折れない心が大切です。
転職活動でもお金がかかるのに、決まったあともお金がかかります。それは引っ越しです。これが本当にお金がかかります。
地方から東京という引っ越し距離が長くなりがちですし、都内の賃貸マンションは高いの敷金・礼金なども地方と比べ物になりません。ですので、これから上京を考えているかたはまとまった資金を作っておきましょう。
でも、少しでも節約するための方法があります。荷物を運ぶ引っ越し代金はケチれないですが、東京に住む場所なら節約することができます。
それはシェアハウスです。敷金・礼金がなく初期費用をグッと抑えることができます。僕の場合は4万円ほどで済みました。引っ越し代金がないかたは、シェアハウスも検討していただきたいですね。
通勤ラッシュの電車内がマジで地獄
東京のラッシュ時の電車は凄まじいです。これは相応の覚悟をしておきましょう。地方とは比べ物になりません。
僕は札幌の地下鉄で通勤していましたが、朝の時間帯でもそこまでギュウギュウに押し込まれるようなことはありませんでした。
でも、東京は違います。イメージはうつ伏せの状態のところに人が乗っかってくる感じです。考えただけでもギュウギュウな感じがすると思います。
その状態を数分、数十分も続くので、シンプルに通勤が嫌になります。上京して最初の3ヶ月はキツイかもしれませんが、そのうち慣れてくる?と思いますので頑張りましょう。
能力が高い人が多く仕事や業務についていけない
メリットで東京にはスキルアップのチャンスがあるとお伝えしました。幅広い業務に携わったり、能力が高い人といることで刺激を受けたりする環境が多いからです。
でも、能力が高い人たちが多いということは、その人たちに付いていかなければならなくなります。会社や職場によって異なりますが、地方でゆっくり仕事していたかたは、東京のスピード感に苦しむかもしれません。
こればかりは、あなたのこれまでの経験や努力によってのみでしか対応ができないと考えます。最初の数カ月は身を粉にして仕事と向き合いましょう。
【プライベート面】上京するメリット
ここまで仕事面でみた東京のメリット・デメリットを説明しました。
次にプライベート目線でみた上京するメリット・デメリットをお伝えしていきます。
自然以外なら何でもあるから休日が充実
結論、東京はプライベートこそ充実する都市です。地方ではできない体験をできる場所です。
例えば、食べ物・料理。全世界の食べ物や料理が集まっているので、いろいろな世界の料理を楽しむことができます。
北海道には韓国やインドなど有名な国の料理はありますが、ギリシャ料理はありません。行く行かないは別にして、各国の料理を楽しめる環境があります。多種多様なお店があって食べログ見ているだけでもおもしろいです。
もちろん食事だけでなく、美術館など観るところたくさんあるので休日はスケジューリングしやすいですね。ぜひ、興味があるモノ・コトを検索していろいろなところに行っていただきたいです。
ライブなど関東限定イベントに参加できる
ライブなど関東限定イベントに参加できることは、上京の大きなメリットの1つでしょう。
個人的に嬉しかったのはアニソンアーティストのTRUEさんのライブに行けたことです。北海道では開催されないライブだったので、はじめてライブに行ったときは感動しました。
このように、関東にいるからこそ行けるライブにも参加できます。
また、音楽イベントだけではなくアニメ題材の舞台、いわゆる2.5次元の舞台も東京がメインですよね。東京はエンタメ系の趣味を持つ人にはたまらない場所です。
ぜひ、上京していろいろなエンタメを経験してみましょう!
アニメでもジャニーズでもアイドルでも、オタク活動をするなら間違いなく東京を中心に動いたほうがいいです。
福島出身の友人がSixTONESを愛しておりまして、その方曰く「東京は地方に出ていくアクセスもいいから、地方のライブにも参加しやすいのがいい。これを知ったら東京から離れられないよ」とのこと。
この話を聞いたときは、不思議と納得してしまいました。確かに、東京からは飛行機も安いし、新幹線やバスなどでどこにでも行けます。だいたいのライブが都市圏なので、東京からだとどこでもアクセスが良いんですよね。
追っかけするほど好きなアーティストがいるひとは、ライブ三昧の日々を送れるかもしれませんね(ただし金はめっちゃかかるだろう)
同性も異性も出会いがたくさんある
ご存知のとおり、東京は人が溢れかえっております。令和4年のデータによれば1,400万人です。日本の人口が約1.2億人ですから、10%の人口が東京に集まっています。
人がたくさんいるということは、人と交流できるチャンスが広がります。「そんな出会える場所なんてないよ!」と思われるかもしれませんが、出会うための機会はたくさんあります。
- 近所の居酒屋やバー
- SNS
- マッチングアプリ
- 趣味サークル
- サロンなどのコミュニティ
自分自身の行動によっては、友人をたくさん作れるし、恋人ができる確率も高くなります。
最初は関係構築などがあるため、気疲れなどがあるかもしれませんが、新たな人間と出会えるという面白さを体験しやすい場所だと思います。
最新のモノ・コトがすぐにキャッチアップできる
東京来て思ったことは、至るところに広告が貼られまくっていることです。電車内はもちろん、街には大型ビジョンがたくさんあってバンバン広告が流れています。
普段の生活から広告とともにいるので、最新のモノ・コトがすぐにキャッチアップすることができます。
例えばですが、2023年4月から放送されたアニメ「推しの子」は、渋谷のスクランブル交差点で大々的に放送告知がされていました。放送されるという情報と視聴意欲を駆り立ててくれます。
もちろんアニメだけではなく、最新イベントや製品などの告知もされています。街を歩いているだけでたくさんの情報に包まれます。
最新やトレンド思考が強い方であれば、東京の広告を眺めているだけでも面白いです。
【プライベート面】大人になってから上京するデメリット
大人や社会人になってから上京するメリットは、
- 自然以外なんでもあるから休日が充実する
- ライブなど関東限定イベントに参加できる
- 同性も異性も出会いがたくさんある
- トレンドのモノ・コトがすぐにキャッチアップできる
最先端の東京に住むことは多くのメリットがあります。とはいえ、デメリットもあると考えます。メリットとデメリットを天秤にかけて、上京するしないの判断をしていただければ幸いです。
友人がいないと孤独感が凄まじい
上京する人にとって、もっとも辛いのが孤独です。僕の場合ですが、30年以上も北海道で暮らしていたので友人の大半は北海道にいます。気軽に食事へ行ける友人は東京にいないため100%単独上京でした。
1人でいることに対して特に思うところはありませんでしたので、正直「誰もいないけど余裕だろ」と軽い気持ちでいました。
ところが、2ヶ月、3ヶ月と東京生活を送るうちに、友達と飲みたくなったりするんですよね。
少しでも仕事のストレスを発散したり、くだらない会話で爆笑したり、仕事の仕方を相談したり、こういった会話を気を遣うことなく話したくなりました。人肌が異様に恋しくなったりもしました(笑)
でも、東京にはそういった友人が誰1人もいません。自分のなかで溜め込むしかありません。孤独を軽視していましたが、いざ当事者になると精神的に辛いものがありました。
もし東京に話し相手がいないとかあればTwitterなどで連絡ください。話を聞くことくらいはできます。
シンプルに家賃が高すぎる、部屋が狭い
東京は本当に家賃が高くて部屋が狭いです。札幌にいたときは築5年の1LDKで4.3万円でした。
あー、とても恋しい。この広さで4.3万円は異常ですね。いま住んでいる東京の間取りは6畳1Rの賃貸です(恥ずかしいので見取り図は貼りません)
このように、一気に部屋が狭くなる生活を強いられると思います。広い部屋に慣れてしまっているかたは部屋が狭くなることを覚悟しておきましょう。
誘惑に負けない自制心が必要
東京には何でもある。これは大きなメリットですが、デメリットにもなり得ます。服もイベントも飲み屋さんも何でもあるので、誘惑がいっぱいあるんですよね。
ホストやニュークラブなど良い例ですね。孤独を埋めるために通ったりして、多くのお金を消費されるかたもいます。浪費は生活を苦しくさせるので注意しましょう。
本記事を読まれているかたは社会人だと思いますので、一定の自制心をお持ちかと思いますが東京は「誘惑が多いところ」と頭の片隅にいれておきたいところです(浪費したいなら止めませんが!)
飲食店もイベントごとも並ぶ時間が長い
東京にきて驚いたことが、お店に並ぶことが多くなったことです。
人が少ない地方だと並ぶということは、あまりないかと思います。並んで待たされるストレスは感じたことがないでしょう。
でも、東京は違います。ランチだろうが何だろうが平気で並びます。しかも並ぶ時間が長くて、並び慣れしていない側からすればストレスが半端じゃありません。
以前、西荻窪にある評判の良いカツ丼屋さんに開店前から行きました。すると、開店15分前についたのにすでに長蛇の列で40分くらい待たされました。
口コミが良い店は高確率で並ぶことになるので、早め早めの行動を心がけたいところです。
【まとめ】上京は人生が変わるのではなく価値観を広げられる
上京するメリット・デメリットを仕事面とプライベート面にわけて、僕の実体験をもとに解説しました。少しでも参考になれば嬉しいです。
これから上京を検討しているかたは、ぜひ前向きに考えてください。東京に対してネガティブな思考をされるかたが多いと思います。「お金がかかる」「人が冷たい」などなど。
でも、個人的には上京肯定派です。なぜなら、価値観が広げられるからです。これまで地方でガチガチの固定概念で生きてきたかたは、良い意味でも悪い意味でも衝撃を受けます。
いままでにない刺激を受ける街ですので、1人の人間として成長できる環境があると思います。
人生一度きりです。自分を変えるために上京してみてはいかがでしょうか(もちろん自己責任)
本サイトでは上京に対するコンテンツを多く用意しています。東京へ行くことに対して悩んでいるかたは他コンテンツも参考にしてみてください。